論語に学ぶ『仁』
こんにちは、こんばんは、おはようございます。
藤島高校・高志高校・高志中学校・福井大学附属義務教育学校
上位校合格専門塾 夢盟塾福井校の原谷です。
最近、この本を読みました。
高橋源一郎 著
一億三千万人のための『論語』教室
タイトルの通り、孔子が著した『論語』を、
現代人にとって分かりやすく解説・紹介してくれる本です。
これを読んだ人は、十人中十人が思うことでしょう。
「孔子さん、めちゃくちゃいいこと言ってんじゃん!!」
かくいう私も、その一人です。
今日は、この書の文章の中をから、
『仁』にまつわる言葉を紹介。
そもそも、『仁』とは何か?
この『仁』ではないです。
や、この『仁』も、『仁』を体現しているといえますけどね。
孔子は『仁』について明確な定義はしていませんが、書中の解釈では、
”他者の心中を思いやることであり、深い人間愛を基本とするもの”
”人間として正しい道を生きるという高い志”
と言われています。
そんな『仁』について、孔子がこのように話しています。
※「」内は、高橋源一郎氏の解説を抜粋。
子曰く、志士、仁人(じんじん)は、生を求めて以て仁を害するなく、身を殺して以て仁を成すあり。「高い志(こころざし)を持った人間、それから、人間として正しく生きる道をきわめた人間は、命が惜しいからといって、自分の理想を捨てることはしません。たとえ命を失おうと、理想を実現させようとするでしょう。そういうものなんです」
子貢、仁を為さんことを問う。子曰く、工(こう)、その事を善くせんと欲すれば、必ず先(ま)ず其の器を利にす。是の邦に居るや、其の大夫(たいふ)の賢(けん)なる者に事(つか)え、其の士の仁なる者を友とす。子貢がセンセイに質問をした。
「センセイ、『仁』を身に付けるのにはどうしたらいいでしょうか」
「そうだね。大工がいい仕事をしようと思ったら、まず、道具を磨き、きちんと整備するでしょう。『仁』もまったく同じです。自分を磨いてくれる立派な先生を見つけて教えてもらい、やはり自分を磨いてくれるような、同じ志の仲間を見つけて切磋琢磨(せっさたくま)する。それしかないでしょうね」
私は進学塾の人間ですから、目標はもちろん、成績向上・志望校合格です。
が、それと同時に教育者の端くれでもありますから、
塾生の人間性も磨いてあげたい、と思います。
私は『仁』を磨いてあげられるような先生を目指しますし、
また、『仁』を磨きたいと思う仲間を集めたいです。
逆に、人間性がよろしくない子は…お断りですかね。
まぁ、その辺りは人間の相性の問題かもしれませんね。
今日の記事で『論語』に興味を持った人は、
是非一度、読んでみてくださいね。