疑問に思うか、否か
こんにちは、こんばんは、おはようございます。
藤島高校・高志高校・高志中学校・福井大学附属義務教育学校
上位校合格専門塾 夢盟塾福井校の塾長です。
今日、理科2年の「消化」の単元を演習していた時の話。
原谷『何でこうなるの?って思うところとか、ない?』
生徒さん「…いえ、特には…」
原谷『例えば、脂肪って、わざわざ脂肪酸とモノグリセリドに分解されるのに、何で柔毛の中に入ったら脂肪に戻って、しかも毛細血管じゃなくてリンパ管で運ばれるんや?とかさ。』
生徒さん「あ、たしかに。何でなんですか?」
原谷『何でやと思う?自分なりにでいいから、考えてみ?』
生徒さん「はい………???」
原谷『…ほなしゃーない。話したろう。』
とまぁ、こんなやりとりがありました。
あ、ちなみにここではお話ししません。
気になる人は、自分なりの仮説を立てたうえで、調べてみてください。
ちなみに、この疑問に対する答えは、教科書には書かれていません。
ただ、「脂肪は脂肪酸とモノグリセリドに分解され、柔毛に吸収されたのち、リンパ管に入り全身に運ばれる」としか書かれていません。
これは、いわば『暗記事項』です。
が、その暗記をスムーズかつ正確に覚えるために大事なのは、
根本に対して疑問を持ち、理解しようとするか
という姿勢だと、私は考えています。
入試対策において、特に暗記の多い理科や社会では、
「とりあえず覚えろ!」と言われることもあるでしょう。
私も、テストまで1週間を切って切羽詰まった状態なら、そうします。
ですが、そういった「覚えればよい」という姿勢は、
藤島高校や高志高校、また福大附属や高志中では、到底通用しません。
「何故」を考える機会が、上位校の授業では頻繁に設けられます。
「何故」を考え、他の子と深め合い、結論を導き出す。
よく聞くでしょ?アクティブラーニング。それがこれです。
根本を考えようとする人間は、一見遠回りをしているように見えて、早く習得できるものです。
したがって、私はよく生徒に投げかけています。
『何で、こうなると思う?』とね。