純文学を抜粋した読解問題
福井市の国語に強い学習塾
夢盟塾福井校 塾長の原谷です。
今日、オンラインで国語読解をしていたときのお話し。
文学文の読解をしていたんですが、なかなかにハードな問題に出くわしました。
ハードなポイント①
暗喩や示唆、自己投影、情景描写のオンパレード
川端康成の『十七歳』の一部分が題材だったのですが、純文学と言っても差し支えないでしょうか。
とにかく、芸術性の高い文章というものは、心情や結末に関して、直接的に文章で表していないことが珍しくありませんよね。
読み慣れていないと、景色や人間以外の生物の動きが何を示唆しているのか、というところまではなかなか捉えるのは難しいです。
ま、それはそれで、
「この鉛筆の芯を運んでる一匹アリは、何を暗示してると思う?」
みたいな感じで、対話しながらの読解指導は大変盛り上がりましたよ。
ハードなポイント②
一部分の抜粋のため、前提となる背景と、物語そのもののオチが分からない
これは、物語の芸術性や難解さに関係なく、読解問題全体に対していえることでしょうか。
一部分だけでは状況を整理しきれないことって、結構あるんですよね。
今日だと、
「ん?姉妹で医者にかかってるの?でも、病気で入院してるのは、妹さんだけだよね?お姉さんは、病気じゃないの?」
と、状況が呑み込めなかったので、全編のあらすじを調べてみると、「姉は妊娠して出産間近だ」とか。はー、なるほど。
結局この妹さんはこのまま病気が悪化してしまうのだろうか…と思いきや、最後は快方に向かうことが示唆されて終わる(示唆どまりなのが芸術ポイント)とか。
解答に直接的に関わるわけではないかもしれませんが、やはり問題を解いていても、全容が捉えがたいと何だかモヤがかかった気分になりますよね。
かといって全編載せろということではないのですが…読解の奥深いところの一つです。
と、こんなちょいと難しい問題だったとしても、小中学生のお子さんと私で、PCの前で対話しながら読解問題を進めていく。
それが、国語読解オンライン指導『鉄の国語』です。
自分で言うのもなんですが、マジで面白いです。おすすめ。
今解き教室ONLINE 鉄の国語