語彙力が正しい文を生む
福井市の国語に強い学習塾
夢盟塾福井校 塾長の原谷です。
先日、国語読解の指導で添削した文を紹介します。
皆さんも、違和感を覚えるポイントを探してください。
「犬は、人間に飼われ始めてから、人間がなわばりだと思い守るようになった。」
さて、私が、違和感を覚えたポイントは、どこでしょう?
人間がなわばりだと思い ←ここです。
『なわばり』って、その生物やグループにとってのテリトリー(領域)、つまり場所を指しますよね?
『人間』は場所ではないですから、それを『なわばり』とするのは、誤りなのでは?
と、感じたわけです。
実際に模範解答では、
「犬は飼い主が住む家をなわばりだと思い、守るようになった」
と書かれており、やはり
なわばり ⇒ 場所
という正しい対応ができてこそ、正しい文になるよね、とお互いに納得したわけです。
※「が」や「を」といった助詞の正しい使い方も関わりますね。
タイトルにあるように、正しい文を書けるかどうかの決め手になったのは、「語彙力」です。
『なわばり』という言葉が、場所を指す言葉だと知っていれば、誤った文を書いた際に、
「あれ、人間って、なわばりになるのか…?」
と、立ち止まって考え直すことができるはずなのです。
語彙力が正しい文を生む、と断言します。
語彙力がない子は、絶対に、正しい文を書くことはできません。
そして、文章を正しく読むことも、できません。
兎にも角にも、語彙力は重要なのです。
だ・か・ら。
語彙力を鍛えるYouTbeチャンネルを開設するのです。
楽しみに待っててくださいね。