過去問バラまき
久々に、ぼやいてみる。
気が付けば、学力診断テスト(以後学診)が目前。
受験生のみなさん、励んでますか~?
学校も、放課後に補習やら学習会やらやっているところが多いでしょうか。
先生方もご厚意のご指導、ご苦労様です。
ただ、私が思うことが、一つあります。
学診対策と称して、過去問を5年分ぐらいバラまいてる学校、結構ありませんか?
宿題にするから、各自やっとけ、みたいな感じで。
あれ、個人的には、やめた方がよいと思ってます。
その理由は…
・まだ実戦形式で経験値を積み重ねる段階の基礎レベルを確保できている子がそれほど多くない。
・解説を一人で読んで理解できる子は良いが、それ以外の子はただ解いて丸付けするだけになる。
・1教科あたり解答に50分、しっかりと丸付け直しまですると、合計90分はかかる。
90分×5教科×5年分 = 37.5時間
それだけの時間を、過去問演習に使っていることになる。
こんな感じ。
10月終わりの時点で、過去問を実戦演習として有効に使いきれる子の方が、少ないです。
上位校志望の子の、ほんの一部だけでしょう。
それ以外の子は、ひたすら消化することに忙殺されて、実のところ身になっていないことが多々あります。
さらに塾に通っていて、塾の課題と板挟みになるようであれば、受験半ばにして擦り切れてしまう恐れもありますね。
(まぁ、私の場合はそういった課題も計算に入れて学習プランを考えますので、有効活用させてもらいますが。)
過去問をやる"目的"が大事なんですよね。
①大問構成・出題傾向を知る。
②時間配分・解答手順を考える。
③弱点発見ツールとして使う。
この3つが、過去問演習の目的です。
①、②を達成するためには、正味1~2年分で十分です。
そして、③。
あくまで弱点"発見"のための、過去問演習。
その弱点を"克服"するための演習は、別に行う必要があります。
しかしながら、5教科5年分も取り組んでいると、"克服"のための演習を行う時間がありませんね?
そんなわけで、私は過去問バラマキ宿題は好かんのです。
まぁ、あくまで好みの問題です。
別に、各学校に投書で物申したりする気はありません。
ですが、受験生のみなさん、そしてそのお母さん方。
過去問というツールは、一見万能薬の様に見えますが、ともすれば毒にもなり得ます。
使い方や使用目的を、誤らない様にしてくださいね。