令和3年度福井県立高校入試 国語 終了直後の感想

1日目、終了。

おつかれさま、にはまだ早い。

うちの子達はもうすでに全員教室に来て、明日の準備。

やれやれ。明日の理社で100点獲ったれ。

 

振り返りはしませんが、私は一人、問題を見させてもらいながら感想をばつらつらと書いておきます。

 

◆令和3年度 国語 全体の傾向

大問構成は、

1.論説文
2.漢字・書写
3.小説
4.古文
5.作文

の5大問構成。いつも通りです。
特徴としては、論説文や作文において『現代社会を生きる』ことに関わるテーマが選出されており、普段世の中に目を向けながら生活できているかどうかが理解・論述の度合いに差をつけるかもしれませんね。
ここ数年の中での難易度は、やや易しめ、でしょうか。その理由は、小説にあります。(後述)

では、大問を一つずつ覗いていきます。

 

◆大問1 論説文

田中輝美『関係人口をつくる 定住でも交流でもないローカルイノベーション』
『関係人口』をキーワードに、今現在の地域と都会の関わり、そして地域社会が目指していくべき姿について述べた文章。福井県民として生きる上で、非常に関わりが深い題材でしたね。

(1)慣用句 歯止めをかける
(2)書き抜き 語句説明
(3)記述 主語を補う
(4)記述 内容理解50文字
(5)選択 要旨
(6)記述 要約
(7)選択 構成・展開

バランスの良い問題構成。(4)記述問題と(6)要約を適切に書けたかどうかが明暗を分けるか。

 

◆大問2 漢字・書写

(1)漢字
①平穏 ②塗る ③畏れる ④愉快 ⑤並べる ⑥任せる ⑦宇宙 ⑧熟す
(2)書写 行書

簡単。必答。以上。

 

◆大問3 小説

寺地はるな『水を縫う』
刺繍が趣味の高校一年生・清澄が、人付き合いを覚えていく話。スマートフォン、メッセージアプリ、にゃんこ〇〇〇が登場するなど、現代的かつ身近な設定もさながら、清澄が抱える悩みもまた、現代を生きる多くの人が抱える悩みであり、親近感が湧く。個人的には、好きな話。

(1)文法 品詞分類
(2)語彙 上気する
(3)選択 登場人物
(4)記述 気持ち50字
(5)書き抜き・記述 気持ちの変化
(6)選択 表現の特徴

題材が至極読みやすい。そして、数年ぶりに現代を背景にした小説に戻ってきました。ここ数年、歴史物かつ福井に所縁のある偉人しばりでしたからね……流石にネタ切れでしょうか。それらにより、非常に易しい大問になっていましたね。語彙問題も、知らなくても文脈から察することができたかと。

 

◆大問4 古文

伴コウケイ『閑田耕筆』
この皿を一枚でも割ったら命を奪われると言い伝えられている皿の一枚を、使用人の女が割ってしまう。みな驚き悲しんでいるところ、他の使用人の男が「皿を直す秘薬がある」と言い、すべての皿を見せてもらったが、なんとそこで皿を二十枚まとめて微塵に砕いてしまう。男はこういった。「陶器なんて時が経てばいつかは割れる。この皿を割って死ぬ二十人の命を、俺一人の命で償えるのならば安いものだ!ちなみに秘薬の話は嘘!」この男、漢気あり過ぎィ!ということで、推薦されて取り立てられ、良い役人になったよ!みたいな話。

(1)古典的仮名遣い
(2)記述 理由
(3)選択 語句の意味
(4)選択 会話
(5)記述 内容理解

 

◆大問5 作文

テーマは『消費者意識』。資料A「グリーンコンシューマーの買い物10の原則」と、資料B「買い物は社会への投票(NPOウェブサイト内文)」を使って、第1弾楽では消費者としての体験および見聞を具体的に書き、第2段落では今後どのような消費者でありたいか書く。
生活の中から得た体験知があるかないかで、具体例の質が変わる。

 

 

と、こんな感じ。

予想平均点は、60ちょっと、とします。

まぁ、あくまで目算です。少なくとも、ここ数年の中では一番高いかと。

 

 

来年度受験する現中2のみなさんは、現代社会に関係が深いテーマに読み慣れておく・書きなれておくのがよいでしょう。

一番大事なのは、普段の生活の中で現代社会が抱える問題について、自分なりに考える練習をしておくことです。

お家の人も、思春期だとばかりにほったらかしにせず、たまにはニュースの話題を振って考えを聞いてみましょうね。あ、大人が正論振りかざすのは、NGですよ?